不死鳥の如く蘇る越前国では年に400を超える神社へ参拝させていただいています。お気に入りの神社への参拝もありますが初めての参拝や新しい驚きを与えてくれる神社もありました。そこで2023年に参拝した神社の中から感動や楽しかった5つの神社を選んでここでご紹介!神社の楽しみ方や特徴を簡単にまとめました!
福井県敦賀市元比田 貴船神社
2023年2月上旬に行ったんですが早朝に坂井市を出発し8時半頃に付近に到着。ナビが案内したところはとんでもない山道!そこを下っていくと神社の裏手に出てしまいました。慌ててその細い道を脇道を使ってUターンし山道を上ろうとすると道に残っていた雪が凍っていてスリップして上がらなくなってしまいスコップ片手にカチカチの雪を砕いていると地元の方が来て神社まで案内してくれました!
参道の途中に川があり雪や雨の影響で橋が流されていて逆に裏手からしか本殿に行けないことを知りそのまま裏手から神社の境内へ歩いていきました。参拝した後、表へ向かい鳥居などを確認。とても神秘的な境内とGoogleマップでもなかなか確認できない場所、地元の方との交流などとても心に残る参拝となりました!
越前河野潮風ラインをちょっと入ると入口と考えられる界石がありその奥に鳥居がありました。その奥に進むと川があり橋が流されたようでその先には進めません。裏手から本殿に入りましたが立派な石垣と階段が印象的です。
石川県能美市長滝町 滝浪神社
2023年の石川県は猛暑が続き水不足で手取ダムの貯水率が過去最低の20%を切りました。そんな残暑厳しい9月3日に参拝。
境内は小高い丘にありそこを登りました。階段は木陰になっていましたがとても暑く汗が止まらない中の参拝。
そこからご神体と言われている7つの滝を見に長滝地区の奥へ進んでいきました。神社の鳥居前に7番目の滝がありますがこの7番目の滝はコンクリートで整備されていて滝とは言えない感じでした。車で集落を通り抜け猛獣柵を超えて山に入っていくと一気に雰囲気が変わり大きくはありませんがとても絵になる滝がどんどん現れてきました。比較的、小さな滝なのでマイナスイオンが出るほどではありませんが、木陰のなか少し涼しい空気に変わっていったのを覚えています。神社と滝を気軽に楽しめる避暑地とも言えます!
神社前に七の滝がありますが、コンクリートで舗装され滝という感じではありません。用水のような川がありそこを川上に向かっていくと1~6の滝があります。車で近くまで行け駐車場もあります。
福井県越前町梨子ヶ平 若宮梨平宮
越前海岸は海から急な傾斜で山々が広がる。その急な傾斜は崖のようになっていて農業などには向かない。そんな越前海岸の谷間一面に水仙を育てて生計を立てるのがこの辺りの人々の生活です。そんな水仙畑広がる場所にポツンと建っている祠。それが若宮梨平宮です。
神社庁に登録された神社ではなく詳細は分からない祠ですが、梨子ヶ平地区には神社庁に登録された八幡神社が鎮座し近くにあることや若宮という名前がついていることから応神天皇、または八幡大菩薩などが祀られていることが推測できます。
実はこの辺りは平家落人伝説が残る地域。梨子ヶ平地区を含む、七つの平を七ツ平と呼び分かれて住んだといわれています。越前国は平家が治めた国だったので平家落人伝説が多い。その中でもこの地域の独特の雰囲気は平家の話の信憑性をグッと高めてくれるような気がします。
近くにお城のような個人の美術館がありそこに地域の歴史を刻んだ石碑がります。小さな祠から見える風景は見事です。水仙の花が咲いたらとんでもない絵になるんだろうなと感じます。
大阪府大阪市天王寺区玉造本町 三光神社
大阪へ行ったときに、以前から行きたかった真田信繁像のある三光神社へ。念願の真田信繁像と真田の抜け穴と呼ばれる入り口などを見て回りました。さらにこの神社についていろいろ知っていくうちに神社としての凄さも感じました。
この神社の御祭神はアマテラス、ツキヨミ、スサノオの三貴士だということ。アマテラスとスサノオを一緒に祀っているだけでも凄いのにそこにちゃんとツキヨミも祀られていることに驚き。古事記や日本書紀に登場するメインの神々がしっかりと祀られている神社ってみたことがありません。
さらにここの管理を行っているのがあの武内宿禰の末裔の武川氏が務めているということ。武内宿禰は神功皇后の三韓征伐の際に軍を率い片腕として活躍した人物。伝説的な人物で実際に実在していたのかもわからないような人物なのでここで今もその血脈が続いている事に驚きを隠せません。神功皇后の話の信憑性がグッと高まった参拝でした。
街中の神社で公園や広場と一緒になった明るい雰囲気の三光神社は家族連れの方や地域の方、観光の方でにぎわっていました。
福井県あわら市滝 白山神社
暑さ厳しい8月上旬にあわら市滝の白山神社へ。境内に入ると鎮守の杜のように木々に囲まれた木陰の中に引き込まれます。雰囲気も良く神秘的な雰囲気で異次元に引き込まれたような境内は清々しさを感じます。
拝殿の横に奥に行ける細い道がありそこを進むと小川に人が一人がやっと通れるくらいの橋が架かっていてその先に不動明王像がありました。この風景、こんなに絵になる不動明王あるかなと感じました!山の中で宝物を発見したような喜びを感じながら橋を渡りました。あの見つけた瞬間の興奮は今も忘れられません。福井県のこんな近場でもまだまだ知らない事や気づいていない事ってあるんだなと興奮しました。
あわら市の県境付近は魅力的な神社が多いのですが、この滝地区は越前瓦の生産地でも有名で滝の瓦は福井県北部では伊井大工などの職人を支えた地域でもあります。
境内の木陰が体感温度を下げてくれます。福井県は不動明王が多く祀られているので神社巡りの楽しみのひとつになります。
2024年は辰年で年男になります。現在、仕事の関係で石川県に住んでいますがやっぱり龍神伝説の多い越前の神社を巡りたいです。古代豪族の話が残る地域も巡りたいな。2024年もSNSを中心に更新していきますので不死鳥の如く蘇る越前国をよろしくお願いいたします。
Comments